Monday, 22

昔、電車の中で西日の逆光に照らされる女子高生を見ていたら何だか美しくて涙が出たって話を書いた記憶がある。情欲などではなく単純に美しいと思った。キラキラとした銀粉が彼女たちの周りに見えた。くるりくるりとふたりがはしゃぐ声だけが耳に届いた。なぜあんなにも感情が揺さぶられたのかはわからない。その時の自分の置かれていた状況とか雰囲気がそうさせたのかもしれない。

同じような感覚は今までの人生で何度かあった。一度はとある漫画を読んだ時。一度はとある歌を聴いた時。一度はとある歌を歌った時。他に二度ほどあったがここでは書かない。どの時も涙が出た。理由はわからない。感動したから、とは思うけれど未だになぜ感動したのかは説明がつかない。漫画も歌も他の人にはさして影響がないように思う。涙がでる状態は通常とは違うのだろうから身体的にはストレスがかかってるんだろうとも思うけれど、次にいつあのハッとする瞬間を体験できるのだろうと思ったりもする。

心理学者アーサー・ヤノフの著書「原初からの叫び(The Primal Scream)」に登場する章題からそのまま取られている。直訳すれば「恐れのための涙」。ヤノフの提唱した心理療法である原初療法(ジョン・レノンらも受けたと伝えられる)は「恐怖や心の痛み(Pain)を心にしまわないで、子供のように声に出して叫べ(Shout)、泣け」というもの。ティアーズ・フォー・フィアーズの初期の歌詞に「Pain」「Shout」という言葉が頻出するのはそこから来ている。(via tears for fears / バンド名の由来)

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